【定例句会】千葉例会 令和8年8月
令和8年8月23日開催 千葉例会
能村研三選
特選
まつすぐに釘の入らぬ原爆忌 道端 齋
(評)昭和二十年に八月六日の広島につづいて九日に長崎に原爆が投下された。あの日から八十一年が過ぎた。一瞬にして日常が断ち切られ地獄絵に変わってしまった。この作者はまっすぐなものに釘が入らないほどの異様さや不条理を通して、原爆忌の重苦しい記憶を表した句を詠んだ。具体物の釘を出すことで、抽象的な悲惨さを直接言わずに伝えている。
準特選
花火果て闇ととのへる波の音 佐久間由子
(評)海岸で行われた花火大会のにぎやかな時間が終わった瞬間を詠んだ句で、乱れていた夜の景が静かに元へ戻っていく感じで、さらに視覚のあとに聴覚を置いていて、しんとした余情が残る。動から静へり転換がはっきり詠まれている。
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