第22回「日本詩歌句随筆評論大賞・協会賞」 贈呈式
2026年9月20日(日)北とぴあにて(東京都北区)
第22回「日本詩歌句随筆評論大賞・協会賞」贈呈式がおこなわれました
俳句部門において、副主宰をはじめ沖の同人が各賞を受賞しました
大賞 森岡正作 句集『鮎の川』
優秀賞 鈴木基之 句集『冬銀河』
奨励賞 細川洋子 句集『海馬』
【選評】
(NPO法人日本詩歌句協会 公式ホームページ 2026年度 第22回日本詩歌句随筆評論大賞・協会賞選考経過報告より)
選考委員 能村研三
◎大賞 森岡正作『鮎の川』
大学時代、盟友の島谷征良と二人句集『卒業』を刊行し、同年代の私も大きな刺激を受け、俳句を始めるきっかけを作ってくれた人で、東京に出てくるまで、田舎の野や山や川が専ら行動範囲だったそうである。秋田のマタギの里を故郷とする作者は、その原風景の川や山里の風土を実景として詠みつつもそこに現代の間隔を乗せて俳句が作られている。
家棄つるため渡り切る雪解川
若鮎の腸の苦みも母郷なり
がうがうと五感研ぎゆく雪解川
◎優秀賞 『冬銀河』鈴木基之
寒の水一番美味しと妻が言ふ
枯野道一本道を妻逝けり
五十五年間連れ添った妻を亡くした思いを悲しみの区切りとし、追悼の句として作り続けた句を収めた句集。
◎奨励賞 『海馬』細川洋子
天の川ひとに海馬といふところ
埋火や津軽じよつぱりふつふつと
脳腫瘍を患い一年余りも記憶を失う希有な体験をした作者は医師であったが、手術後は不死鳥のこと蘇り、じょつぱりの精神を貫き通した句集。
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